推理小説?
パソコンのデータフォルダを見ていると、
去年の夏に書いた作品を発見。
このまま消すのももったいないので載せてみます。
暇な方は見てみてください。
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「あれ?ここはどこだ?」男はこうつぶやいた。
辺りには彼以外誰もいない。見渡す限り背の低い草原が広がっている。
―――いったい私はどうしてここにいるのだろう―――
「じゃ、行ってくる」・・・返事はない。いつものことだ。男は少しさみしげにドアを開ける。空は灰色をしていた。男は靴箱の横にある傘立てから黒い傘を手に取った。いつもと変わらぬいつもの道。男はこの道を十年間、ほぼ毎日通ってきた。
家から駅までの約十分間、男はいつも考えていた。一流と言われる高校、大学へ行き、一流と言われる会社に就職。それなりの地位を得て、人よりいい給料をもらい、社内のマドンナと結婚。幸せな人生だと人は言うだろう。確かに悪くない。しかし、それだけだ。この世に私という人間がいることを、いったい何人の人が知っているだろう。私という存在にどれほどの意味があるのだろう・・・
電車に乗り、会社へ。新入社員たちが私に頭を下げるのを尻目にエレベーターで六階へ。私の部署だ。いちばん奥のいちばん大きな机に座る。書類に目を通し、部下に説教。そうしているうちに勤務時間が終わる。いつものことだ。
私が勤務を終えて帰ろうとしていると、一人の男が私に話しかけてきた。同僚の山中だ。
―――今夜一杯やらないか?―――
俺がこの会社に入社したのは十年前。三流大学生だった俺がこの会社に就職できたのは、はっきり言って奇跡だ。当時は不景気の影響もあり就職難で、俺と一緒に就職できたのは三人しかいなかった。そのうちの一人、一流大学出の色男と、俺はいま酒を飲んでいる。
「本当にお前がうらやましいよ。その若さで部長の椅子を得てさ、社内のマドンナのゆきちゃんと結婚。その上、次期社長候補ナンバーワンだもんな。」こんなことを、酔っているせいもあって、俺は延々とそいつに言い続けた。「飲みすぎだぞ。ほどほどにしとけよ。」そいつは少し迷惑そうにそう言ったが、俺の愚痴は止まらない。「うるせえな。俺みたいな凡人は、仕事のうっぷんを酒でしか晴らせないんだよ。お前と違ってな。」俺は普段、こんな嫌味を言うような人間ではないんだが、今日は違った。なぜかこいつが無性に憎かったのだ。
「いいかげんにしろよ。私はもう帰るぞ。」そいつが立ち上がって、勘定を払って出て行こうとしたとき、俺はある言葉を叫んだ。「―――」次の瞬間、いつも冷静であまり表情を崩さないそいつの顔色が変わった。「なぜお前がそれを知っている・・・」そう言わんばかりの目をしていた。俺は少しにやつきなから言った。
―――とりあえずひとけのない所に行こうか、優等生―――
「はぁ、早く終わらないかなぁ・・・」僕はそう思いながら、上司が差し出した空になったコップにビールを注いだ。そのビールを飲みながら、上司は言う。「俺はいつかこの会社をぬけてやるぞ!依頼があれば今すぐにでもだ!」この話はもう七回目だ。いったいいつ帰してもらえるのだろう。上司の話に適当に相槌をうちつつ、僕は昔のことを思い出していた。僕がこの会社に入社したのは今から十年前。そこそこの大学を出ていた僕だが、当時は就職難で、なかなか就職先が決まらなかった。十社ほど入社試験を受けて、やっと入社できたのが今の会社だ。僕の出た大学のレベルからすれば、妥当な就職先だった。僕と一緒に入社したのは三人で、僕の業務成績はいつも二番目だった。一応出世はしたが、やっぱりあいつには敵わない。僕にあいつほどの素質があれば、いまごろこんな上司の相手をせずに済んだのに・・・。ふと気がつくと、上司は酔いつぶれていた。当然だ。ビールを大瓶で三本も空けたのだから。僕は慣れた手つきでタクシーを呼び、上司を乗せ、上司の家までの道のりを運転手に説明し、小さくなるタクシーを見送った。
「さて、僕も帰るか・・・」まだ電車のある時間だったし、タクシーで帰るのはもったいないと思い、僕は歩いて最寄りの駅まで行くことにした。途中、街灯もあまりない通りを歩いていると、聞いたことのあるような声が耳に入ってきた。声がした方をみてみると、なにやら暗がりの中で二人の男が言い争っているようだった。また酔っ払いが喧嘩でもしているんだろう。関わらないほうがいいな。そう思って駅に向かおうとすると、ある大声が耳に入ってきた。「―――」僕は耳を疑った。そして、争っている男が誰なのか、はっきりと分かった。急いでその場に戻ってみると、男がもう一人の男の首を絞めているのが見えた。僕は恐怖でその場に腰を落とした。周りを見渡すが、誰もいない。そうしている間に、最初は暴れていた男が、だんだん弱っていった。「ヤバい、なんとかしなくては・・・」そう思ったが、何もできなかった。「―――」この言葉が僕の行動を制限した。そして、男はついに動かなくなり、もう一人の男は素早くその場から立ち去ってしまった。数分が経過し、ようやく僕も平常心を取り戻したところで、恐る恐る近づいてみた。そこに倒れている男の正体は、僕の想像通りだった。同僚の山中だ。
―――と、とにかく警察を―――
私は走っていた。今までエリートコースを少しもはみ出したことのない私が、万引きさえしたことのない私が、殺人をしてしまった。これが夢であってほしい・・・そう思い、ダメもとで自分の頬をつねってみたが、皮膚はいつもどおりの信号を脳に送った。どのくらい走っただろう。とりあえず自動販売機の前で立ち止まると、汗が噴き出してきた。自販機でスポーツドリンクを買って飲んだところで、少し落ち着いた。「これからどうするべきか・・・」答えの出ないまま同じ問いかけを繰り返した。私には妻子もいる。会社では重役だ。そんな私が殺人をしてしまった。おそらく妻子からは見放され、会社も当然クビになるだろう。そして、ちょっとだけニュースになった後、政治家の汚職か何かのビックニュースにかき消され、世間から私という存在は抹消させられるであろう・・・そんな自分の暗い人生を想像していたとき、ふと気づいた。すでに家族の関係は冷え切っているし、会社なんて楽しいと思ったことは一度もない。いつも私の存在なんて小さいものだと嘆いていたではないか。今までの人生とこれからの人生、いったいどう違うのか。そう考えると、今この瞬間こそが私の人生の転機であると思えるようになった。私の存在を人々に知らしめるのは今しかない。今を逃すと、一生を監獄の中で過ごすことになる。そんな人生ごめんだ。そして、私は決意した。何が何でも警察から逃げて、日本、いや、世界に私の存在を知らしめてやる。悪人であろうとかまわない。大丈夫、私はエリートなんだ。こうして、私の逃亡生活が始まった。
―――さて、今のうちに準備をしなくては―――
プルルルル、プルルルル・・・深夜に電話が鳴る。せっかくバラエティ番組を見ていたのに・・・面倒だが、仕事だから仕方がないと自分に言い聞かせ電話に出る。「はい、こちら警視庁」「もしもし、あの、同僚が、首を絞められて、あの、すぐ来てください」気の弱そうな男の声だ。この手の通報者は面倒くさい。「落ち着いてください。近くに何か目印になりそうなものがあれば教えてください。」俺はマニュアル通りにそう言った。「えっと、近くにですか・・・100メートルくらい先に、セブンイレブンがあります。」はい、該当場所約10000ヶ所です。「落ち着いて。近くに駅とかバス停とかないの?」思わずタメ口になってしまった。「あっ、えっと、新宿駅の近くです。歩いて5分くらい。」あるじゃねえか、ビックな目印が。「わかりました。では、詳しい状況を教えてください。」俺はまたマニュアル通りに言った。「えっと、同僚が、首を絞められたんです。」さっき聞いたよ。「意識はありますか?」「え、いえ、ありません。」「では、呼吸と脈を確認してください。」「え、はい、ちょっと待ってくださいね・・・わ、息してない!心臓も止まってる!やばいですよ!」やばいのはお前の方だろ。「では、人工呼吸と心臓マッサージをしましょう。経験はありますか?」心の中で経験なしの方に千円かけた。「な、ないですよ!普通ないでしょ!」逆切れかよ。「では、指示しますので、言われたとおりにやってください。いいですか、まず・・・」
そうこうしている間に救急車と警察が到着したようだ。一緒に病院行って頭を診てもらえ。そう思いながら電話を切り、また番組の続きを見ようと思ったら、すでにエンディングだった。仕方なくテレビを切り、深夜ラジオを聴いていると、夜勤の交代の時間がやってきた。そして次の日、仲間に聞いたところ、昨日の事件は殺人と断定、容疑者もある程度わかっているという。なんだよ、つまらない。俺が犯人ならもっとうまくやるけどな。
―――この事件はどうせすぐに解決するだろう―――
「さやか、はやく寝なさい。何時だと思ってるの!?」私はいつもと同じように娘に言った。娘が自分の部屋に入った後、冷蔵庫から缶ビールを取り出し、一口。最近の私の楽しみだ。夫は今日も遅いらしい。別にいてもいなくても同じなのだから、帰ってこなくてもかまわない。ビールを口にしながら、そんなことを思っていた。3年前は社内のマドンナと言われ、酒を飲むときにはいつも隣に男がいた。それが、結婚して会社を退職してからというもの、毎日一人酒。夫の、仕事熱心な所に惹かれ結婚したのだが、今、それを軽く後悔している。専業主婦というのは、毎日が同じことの繰り返しである。朝食を作って、洗濯をし、掃除をして、昼食。その後、買い物、近所のおばさんとくだらない世間話。帰って洗濯物を取り入れる頃に、娘が帰宅。夕方のドラマの再放送を見た後、夕食作り。そして娘とテレビを見て、娘に大声を出し、ビールを飲む。こんな毎日の繰り返しが三年間も続いている。なにか大事件でも起きないかと淡い期待を抱きつつ、二本目のビールを冷蔵庫から取り出した。すると、“ピンポーン”とチャイムが鳴り響いた。こんな時間に誰だろう。夫ならば無言で入ってくるはず。そう思いながら玄関のドアを開けると、立っていたのは二人の見知らぬ男だった。「夜分遅くにすみません。警視庁の者です。」男二人は内ポケットから黒い手帳を取り出して、私に見せた。それには、男の顔写真の下にそれぞれ「警視庁捜査一課長 柳浦圭造」「警視庁捜査一課 鈴木修二」と書かれ、さらに見覚えのある桜のマークが記されていた。ドラマで見たのと同じだ。私はあまりの突然の非日常に驚きを隠せなかった。男は慣れた口調で言った。「ご主人はいらっしゃいますか?」「いえ、主人はまだ帰ってきておりませんが・・・」「そうですか。実はですね、お宅のご主人に、殺人の容疑がかかっておりまして。少しお話を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」三年間の平凡な日々の後に現れた人生で最大の大事件に、私は驚きつつも、少し胸が躍っているのが分かった。
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当時、作家を目指していました。
しかし、自分が書いた文章を読みなおして、
ど素人が人気若手作家みたいな構成で書いているのがむかついたので、
夢は潰えました。
そんな曰くつきの作品です。
・・・何回見ても腹立つなぁ、この構成・・・
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コメント
胃薬のとこが1番巨人さんに、うけてるうーっ!
悔しいーですっ!!!
理系なのに小説家かい?
長文嫌いのこの俺が読んだぐらいだから ええせん いってるんちゃうかあ?
とにかく残しておけよ。また将来この話がいいように改善されることがあるかもしれないので。
俺は最近、昔 作りかけてたネタが、ものすごくいいものに出来上がった。M-1候補ナンバー1や。
投稿: 太陽 | 2008年4月13日 (日) 00時49分
なるほど、胃薬はプロにも通用すると・・・( ..)φメモメモ
ほんとに巨人さんはいい人ですね~。
阪神巨人の漫才みたことないけど、
ファンになっちまいそうです。
ってかおれの大喜利の答え0点かい!
バッサリ斬りすぎやろ!
B型だけどガラスのハートなんですからね!ρ(-ε-。)
もうちっとやさしくあつかってくださいよ白石のおじさん・・・
投稿: チキン | 2008年4月14日 (月) 00時08分